お客様の声・池田 行宏 先生 へのビデオインタビュー
池田 行宏 先生
近畿大学病院 講師
専門分野:公衆衛生、医学教育
池田先生の研究の領域について教えてください。
大きく言えば「公衆衛生」で、その中でも、エナゴにお願いした論文で一番多いのは、感染性廃棄物の適正管理という内容です。今から始めようとしているのは、医学教育に関してです。部署も去年から教育の部署に変わって、医学教育についてがこれからの専門になっていくかなと。今変わっていっている途中なんですけれど。
医学教育とは将来お医者さんになる人に対しての教育ということですか?
医療教育は大きく分けて「卒前」「卒後」とありますが、僕が担当しているのは「卒前」の方です。医学部6年生まで。「卒後」というのはまた研修医になってからその先ですが、僕は学生の教育について、方法とかカリキュラムのこととかをやっています。医師になるための準備というか、知識と態度と技能の3つをバランスよく育てるためのことをやっています。
エナゴに依頼されている原稿は、海外のジャーナルに投稿するための論文ですか?
そうです。今までお世話になったのは、全部投稿のための論文です。基本的に僕、論文は英語以外では書かないんです。今後専門が変わっていくにしても、必ず論文を出すときは英語で出すことになります。
英語論文を書くにあたり、一番難しいと思われるのはどういったところですか?
考察(Discussion)かな。考察(Discussion)と序論(Introduction)ですね。結果の部分とかやり方の方法の部分というのは割とそっけないというか、普通に書けば良いんですけど、序論と考察については、自分の中で、どうしようかなっていつも思うところですね。
事実を述べるだけではなくて、読み手に説得力ある文章を書くことが難しいということでしょうか?
そうなんです。自分が読む時がそうなんですが、読み手は序論を読んで、その論文の世界に入っていくというか、先を読もうかなという気になるので、やはり、その序論の部分が大事かなと思っています。僕が、事実を伝えるだけだったら味も素っ気も無いんですけど、いつもエナゴに出すと、いい具合に書き直してもらって、それはそれで良いなと思っていますね。
ストーリーを盛り上げて書いてくれるようなリライトに近いサービスがあれば利用しようと思われますか?
どうでしょうね。出すジャーナルにもよると思いますが、あまり僕は論文を物語風にするのは好みじゃないんですが、ジャーナルによってはそういうのを求められるような気もします。特にヨーロッパ系の雑誌はそうなのかな。
僕の英語力の問題なのかもしれないですが、今まで投稿した中で、査読者から返って来る文章やコメントを見ていると、「こんな風に言うんだ」とか、「具体的にこんな風に書いたら」とか言われる時もあって、それを読んでいると淡々と事実を伝えるだけじゃだめなんだなという気にもなっています。そういうサービスがあれば、ここぞという時には利用したいなと思いますね。
エナゴのサービスを知ったきっかけは?
僕が研究を始めた頃は電子的に投稿っていうのは無くて、紙で送って英文校正も書面で送って書面で返してもらうというような、そういう事をしていたんです。たまたま英文校正してくれていた人が、もう仕事を辞めると言ったんで、どうしようと思って、ウェブで英文校正を探していたら見つかって、それで決めましたね。
エナゴについて先生が評価されているポイントは?
まず会計が明朗だということですね。ワードの数によって幾らって決められていて、あと、コースによっても一語幾らって決まっているという、そういうところと、あとは、依頼の履歴の残るマイページもだんだん良くなってきて、最近見やすくなっているんですよね。自分の依頼した過去の案件が見られたりとか、いつ注文したかも割と分かりやすくて、その辺が気に入っていますかね。
英文校正の質、納品のスピードなどについてはいかがでしょうか?
僕は、速さというのは実は求めていなくて、それよりも丁寧に見て頂きたいと思っていつも通常納期にしているんです。だから納期の事に関してはこだわりはありません。
品質は直してもらったのを読んで「なるほどな」って思うところもあるし、読み直して「ああ、実はそうじゃないんだけどな」という時もありますけど、でも昔やり始めた頃に比べて、今の方がより自分の意志にマッチしてきてるなという感じはしています
エナゴに対してここは改善して欲しいというご要望はありますか?
気に入っているからずっと使っていて、どんどん良くなってますよね。使い始めた頃はきっとなんやかんやあったんでしょうけど、でも今は特にないですね。領収書とかも、研究費で落とすための事務的な部分にも対応してもらっているし、特に不満はなないですね。料金についても払うだけの価値はあると思っています。別に高いとも思わないし、変に安いとも思わないし。丁度ぐらいじゃないでしょうかね。
原稿評価カルテ、その他のサービスについての感想は?
自分が書いたやつが今回は何点だろうとか、僕は原稿評価カルテ、結構楽しみにしています。校正者からコメントをくれるのが、自分の中ではゲームみたいで楽しいっていうかね。初めの頃は(評価が5点満点で)3、3、3とか2とかも時々あったんですが、やっているうちにだんだん点数も良くなってきて。自分では分からないけれど、ちょっと書けるようになってんのかな、っていう気はしています。研究者とはいっても僕らは英語の専門でもなんでもないので、英語についてはむしろもっと言ってもらいたいなと思うぐらいです。
エナゴを選んでいる一番の理由は、やはり、ただの英文校正じゃないんですよね。出す前にそれなりの専門家の人が見てくれて、場合によっては自分の論文に足りないところ、例えば考察のところで「こういう事を書いたらどうですか?」といった提案をしてくれるんですよね。それが的確だったりして、一人でやっていて、誰にもそうした指摘をしてもらえない僕みたいな研究者にはありがたいです。
十分なご感想を聞くことができました。コロナの状況の大変お忙しい中、時間をとってくださいましてありがとうございました。