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お客様の声・山下 良平 先生 へのビデオインタビュー

山下 良平 先生

石川県立大学 生物資源環境学部 環境科学科 地域計画学研究室 准教授・博士(農学) 

専門分野:地域計画学、農村計画学

 

山下先生の研究内容について教えてください。

私の研究分野は地域計画学、もっと限定的に言うと農村計画学と言ったりします。分かりやすく言うと大都市以外の部分、農山漁村地域それは国内外で、そういう地域が抱える課題、世界的には人口が増加していますが、日本に関して言うと人口減少社会で、特に人口が減っており高齢化が進んでいるような地域をどうやって次世代につないでいくかと言う簡単ではない課題など、一つ一つ小さい課題を見つけて、それに対する研究的な提案を出していくというようなスタイルの研究です。

 

エナゴはどのように知ったのでしょうか?

一番初めに利用したのは、私の記憶が確かならば10年位前になると思います。ちょうど今の大学ではなくて前任校の時に同僚の先生に教えてもらったというのが一番初めのきっかけだったと記憶しています。

 

ご利用いただいているサービスを教えてください。

最近はアドバンスの校正サービスをよく利用しています。論文の100文字あるいは200文字程度のアブストラクトの校正程度であればノーマルでも対応できると思うのですが、長い英文の論文を書くというとき、やはりハードルの高い海外のジャーナルに挑むときにはアドバンス英文校正をお願いするようにしています。

 

エナゴをご評価くださっているポイントは?

私自身、自分の分野で日本語を英語にするということ自体が少し難しい分野だと感じています。これは英文で論文を書きだしてからすごく感じることですが、いかに言外の意味というか暗黙の了解というか、日本語で私たち日本人が論文を書いているうちには気付かなかったことですが、かなり固有の前提条件や暗黙の了解が研究論文の中に入っていたなというのはものすごく感じます。

そもそもそれを英語にして表現すること、国籍問わず世界全世界の人が理解できるような英文として表現するというのがすごく難しいです。これは校正をして頂いてもしばしは、英語ですと、私のこの研究内容が世界の人に誤解なく伝わるのは難しいなという時がありますので、それは今後その回数を重ねていく上で成熟させていければいいかなというふうに感じています。

 

先生が昨年、クリタ水・環境科学研究優秀賞を受賞された研究に関して教えてください。

昨年度の研究に関しては、現在、日本の土地をめぐる売買の話で研究を積み上げた成果になります。日本は良くも悪くも法に則っていれば国籍問わずいろんな立場の人が土地を取得して、活用し、そこで営利活動や第一次産業的な活動を行うことができる、あるいは何も使わなくても土地を取得して、資産として保有することができる国です。それが特に問題が起こっている訳ではないのですが、ずっとそういう環境にいなかった地域の人にとっては説明しがたいような気味の悪さを感じるというような意見が出るようになり、それに対して問題意識を持って実態を調べます。すると、どういう土地と取引があってそれに対して地域の人がどういう感情を抱いているのかというものがだんだん見えてきます。

 

どのように地域の方の意見を集めたのですか?

この研究に関しては、対象地域の自治体の方にはかなり細かいインタビュー調査をしました。広く住民の方には色々なアプローチがあったのですが、私は web 調査という形で日本全国からたくさんの方の意見を集めるという方法をとりました。何千もの回答が得られ、その結果を統計的に分析したというアプローチになります。

 

自治体の方も先生の提言を受けて政策を進めているのでしょうか?

それがこの研究をやる上で私も望む最も重要なこと、社会還元は研究を進める上でとても重要になると思いますが、まだ研究としてはそこまで行けておらず、分析をして研究成果を出したというところまでです。これが地域にどう解釈されるかや、政策にどうやって活かされるかというのは今後の課題になります。

 

住民の考えを把握するのは政策策定にとても重要なプロセスですね。山下先生、ありがとうございました。