お客様の声・鶴﨑 正勝 先生 へのビデオインタビュー
鶴﨑 正勝 先生
近畿大学 医学研究科 准教授
専門分野:放射線診断学
鶴崎先生の研究内容・研究分野について教えてください
私の研究内容は放射線診断学といって、CTやMRIなど病院で行う画像診断の有用性や撮り方を主に研究しています。臨床的な研究です。
画像診断の一番の目的は、例えば、癌の患者さんであればそれを早期に発見する、もしくはその癌が、どういう種類の癌であるか、どのぐらいのステージであるかというのを診断することです。今はどの病気でも画像診断による正確な診断が必須ですが、私の研究はその画像診断を治療につなげるという治療前の診断の部分を担うような仕事ですね。
人工知能などが活かせる分野でしょうか?
そうですね。診断に使う画像は、以前はレントゲン写真のようにフィルムで撮影していたアナログ画像だったわけですが、最近はCTやMRIというデジタル画像です。そのデジタル的な特性や、例えば癌の方であればこういう所見が出るため癌の可能性が何パーセントであるといったことが、だいぶ研究されてきています。
それを元に膨大なデータベースを構築し、それをAIにかけて診断の精度を高め、診断の補助を始めるという研究がなされています。今ちょうどAIが様々な分野で盛んに研究されていますが、医学の中では私たちの分野が最も取り掛かりやすい分野だと思います。
エナゴのサービスをどのような場面で利用していますか?
病院の臨床をしながら、患者さんの主に画像のデータを解析して研究をしているのですが、その結果を論文にしたものをエナゴに英文校正してもらうことが多いです。海外のジャーナルに投稿する論文の英文校正、または海外の学会に発表する時のスライドや資料の作成に際して利用することが多いです。
エナゴを最初に知ったきっかけは?
10年以上前になりますが、同じ教室の先生から、ここが良いよと紹介してもらい、論文を書く際の英文校正に利用したのがきっかけです。その後、他社も少しは利用しましたが、主にエナゴを利用しています。
英語論文を発表する上で、苦労されている点はありますか?
論文を発表する前に、研究を成功させてそれをまとめるという作業があるわけで、そこが一番大事ではあるのですが、私も英語は得意な人間ではないので、それを論文に仕上げるのがなかなかできないですね。
研究はもちろん自分の専門分野ですからずっとコツコツやっていくわけですが、それを実際論文に仕上げるまでの英語の部分がなかなか厳しいなというのがあります。最初のうちは特にそうですが、論文の構成や、言葉の使い方、つまり「書き方」すらわからないので。
医学の分野は、英語論文を書き慣れている方ばかりではないので、なかなか教えてもらえる機会も少ないのです。そういった「書き方」っていうのは自分でやってみるってなかなか難しいところなんです。例えば私が後輩に教える際は、ある程度書かせて、それを私が直し、そうやって書き方を覚えていきなさいということにはなるんですが、そこの部分はやっぱりハードルがすごく高くて。
だから「英語論文の書き方」の支援をして頂けるような機会があればいいなというのはありますね。少なくとも病院で働きながら臨床に即した研究をする医者の場合は、なかなかそういうチャンスがなくて。やっぱりそういうところは皆、苦労していると思います。
日本語で論文を書いて、それを翻訳サービスに回すのはどうでしょう?
それも一つの手だと思います。ただ、論文を書き始めた頃、出来るだけ最初から英語で書けとたびたび言われました。苦手な日本人が最初から英語で書くのはすごく大変だけれど、その方がうまく仕上がるからと。とはいえ、日本語で綺麗に組み立てておいてそれを訳していただく、というのも一つの手だと思います。それは最初の導入としてはすごく良い方法じゃないかなと実は思うんです。
校正サービス以外のオプションサービスも利用されていますか?
主には英文校正のサービスを利用していますが、投稿先のジャーナルに合わせたフォーマット調節や図表の調節がセットになったパックも利用しています。原稿や添付資料のフォーマットはすごく大事なところだし、ジャーナルのガイドラインを読んでもなかなか掴めないところがあって、すごく助かりますね。
他社もいる中で、エナゴについて評価できるポイントは何でしょう?
比較的英文校正の質が高い校正者が多いなというのはあります。これは英文校正会社によってかなり差があり、担当者の専門分野が少しでも外れると言いたいことが変わってくるような感じがするんですが、エナゴの場合、校正者の質が良い、というのが一番ですね。
あとは比較的早く仕上げていただけるという、スピードの面ですね。料金については会社によって差がありますが、エナゴの場合、キャンペーンなどで安くしていただくこともあり満足しています。
エナゴに改善してほしい点をざっくばらんにお聞かせください
特に校正者を指定せずに校正に出すことが多いのですが、少し担当の方によって質的にちょっと物足りないなということが時々あります。まあそれはどこの会社でも同じだとは思いますけれども。もちろん気に入った校正者にお願いするということができるとは思うのですが。
校正済みの原稿を、ご自分で全部見直して修正されるのですか?
はい。校正者が事細かに「ここはどうしますか?」という確認点や修正点を納品原稿に書いていただいているので、それに目を通して、最終的には自分で仕上げ、ファーストサブミッション(初回投稿)は1回の校正で行きます。
途中で表や文章が足りないなどの問題があればすぐにジャーナルの編集者から連絡が来ますし、査読が終わった後にもコメントがきますので、それらに対する返答やレスポンスレターをこちらで書いて、それを英文的に正しいかどうか校正してもらうことは多いです。
エナゴに導入してほしいサービスはありますか?
すでにあるかもしれませんが、論文のデータをある程度持っていても、それを英語論文にするという段階が結構厳しい状況があるので、データから論文を執筆してくれるような形のサービスがあればなあとは思います。ある程度わかるデータを送ったら、ある程度の形の論文にしてくれるという。
実はエナゴでは、研究者の方に提供いただいたデータとサマリーから論文のドラフトを作成するという「メディカルライティングサービス」を提供しています
もちろんデータの解釈や結論は、私たちが考えないといけないと思いますが、それをまとめていただくというのが、費用面でクリアできればすごく生産力が上がるなとは思いますね。医者であり研究者であるというのは、どのような診療科でも多忙になりますから。
鶴崎先生、本日はありがとうございました。