クアクアレリ・シモンズ社(QS)のCEOであるヌンジオ・クアクアレリ氏は、1990年以来、一貫して「世界中の全ての志ある人々に、教育、国際的な流動性、キャリア形成を通じて、自身の可能性を最大限に発揮してもらうこと」をミッションとして掲げてきた。
大学進学を志す若者や大学で教育・研究に従事する人々が世界中の大学の情報を共有し、生涯にわたって道しるべとして活用できるよう、2004年にはヌンジオ氏自身が「QS世界大学ランキング」を企画・実施。今日、最も有名な世界ランキングの一つとして知られている。
QSはポスドクの雇用促進においても世界をリードしており、7000万人もの閲覧者数を誇るオンラインプラットフォームを展開すると同時に、57ヵ国にてデジタルイベントを開催している。また、QSインテリジェンス・ユニットは高等教育に関する信頼度の高い機密情報や技術ソリューションを発信し、ポスドクの雇用戦略、パートナーシップ、流動性、選考をサポートしている。
現在、QSは35ヵ国において500人以上のメンバーを擁し、オースチン、ポートランド、パリ、シュツットガルト、バンガロール、ムンバイ、クアラルンプール、シンガポール、メルボルンに拠点を置いている。
ヌンジオ氏は、ケンブリッジ大学卒業後、ペンシルバニア大学ウォートン校にてMBAを取得し、経営学グロックナー賞も受賞した。戦略コンサルティング会社勤務を経てQSを創立した。
また、2003年以来、QSエデュケーション・トラストを通じて学費の一部をサポートする奨学金を130以上創設してきた。さらに国連のパートナーとして、持続可能な開発目標(SDGs)に影響を与えるような学生を対象とした賞および奨学金の数を増やすべく、2020年にはQS ワールド・メリット・チャリティを主宰。毎年、黒字収益の1%以上をこれらの奨学金に寄付することとした。
ジャーナリストとして高い評価を得ると同時に高等教育やキャリアの動向をも熟知しているヌンジオ氏は、メディアの発展にもグローバルに貢献しており、定期的に政府の教育関係者に向けて演説したり、高等教育やキャリアに関する会議やセミナーで講演したりしている。