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投稿論文の査読中に新しいデータが出てきたら?

ジャーナルによる査読期間は、ときには1年近くに及ぶこともあります。そのため、論文の草稿をジャーナルに投稿した後も関係のある研究を引き続き行っていると、最初の論文の査読中に新しいデータが積み重なる可能性も出てきます。このような場合、どうしたらいいでしょうか?
最初の論文と違う結果が出た場合には、まず2つの結果を多角的に比較しましょう。最初の結果に何かしら欠陥があることがわかったら、編集部に連絡を取り、事情を説明して論文掲載を辞退させてもらいます。このさいには、査読者へのお詫びも忘れずに。
それに対して自説をより強く立証する新しい結果が出た場合には、まず、新しい結果のみで1本の論文が書けるかどうか自問してください。たとえば「より多くの被験者を対象に同じ実験をしたら、まったく同じ結果が出た」というような場合は、新しい論文として発表するよりも、現在査読中の論文の補足(または差し替え)データとして使うほうが有意義でしょう。
この新しいデータが論文の信憑性を大きく向上すると考えられる場合、自分から審査を辞退する必要はないでしょう。編集部に短い手紙を書き、「現状をお知らせしたい」と言って新しいデータについて説明し、査読中の論文がどれだけ信憑性のあるものか、また学術界にどれだけ貢献できる発見なのかを説明したあと、「結果をお待ちしております」と締めくくるのもよいでしょう。
新しい結果の分析が新しい1つの論理を成立させるような場合は、査読中の論文を辞退して、より融合的な論文を書くこともできます。しかし、査読中の論文はそのままにして、新しい論文を書く方が合理的かと思われます。この場合には、本文でも脚注でも構いませんのでこれまでの過程と結果を明記したうえで、新たなデータがどのような意義をもつのかを説明するのが得策です。また、新しい論文が最初の論文の査読中に書き上がった場合には、投稿時のカバーレターに、関連した論文がどこのジャーナルで査読中であるのか、また新しい論文がその論文とはどこが違うのかを明確に記しましょう。

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